
2024.10.19
雑誌「住宅建築」に設計した「国分寺の家」を取り上げていただきました。
『造作と家具』特集で、詳細図と併せて詳しくご紹介いただいています。
最近、築七十年ほどの一軒家の改修設計を進めているのですが、当時は既製品が流通していなかったせいか、市井の人の普通の住宅であっても、建具や階段などあらゆる造作が人の手で作られており、わずか数十年の建築を取り巻く社会や産業の変化のスピードには改めて考えさせられるものがあります。
昨今の建設費の高騰、職人不足、そして自分も含め設計者も施主も若い世代ほど時間をかけて丁寧に作られた空間の良さを日常的に体験する機会が少なくなる中、こうした仕事に取り組むことがますます難しくなっている様な感覚になることもありますが、結局は目の前の仕事に粘り強く向き合い一つ一つ積み重ねていくことが大事なのかなと思います。
書店などでお見かけの際はぜひご覧ください。