2025.04.17

事務所のウェブサイトのリニューアルを行いました。
デザインは矢嶋大祐さん( https://yajimadaisuke.com/ )、WEB構築はtebito ( https://tebi.to/ )の皆さんです。プロフィール写真は白石和宏さん( https://shiraishikazuhiro.com/ )に撮影していただきました。
三者三様の素晴らしい仕事をしていただきました。

そしてこのタイミングで先日竣工した上目黒の家の竣工写真もアップしました。撮影は西川公朗さんです。
ウェブの作品説明のテキストなど宿題も残っていますが、気長に書いていきたいと思います。
ぜひご覧ください。

2025.03.13

森田アルミ工業 (たまたま同じ「森田」ですが、血縁関係はありません。。)の建材パーツブランド「Noizless」のウェブ内の「パーツ探訪」という連載にて『国分寺の家』を取り上げていただきました。
愛用するパーツや建材を紹介するという内容で、設計に対する考え方についても、インタビューをしていただきました。
とは言え、実は定番的なパーツや建材をあまり持ち合わせておらず、、その背景も含めてご紹介いただいています。

設計への取り組み方は、まだまだ途上、かつ事務所経営的には課題も多く、常に試行錯誤しながら、、という状況ですが、ぜひご覧いただけると幸いです。

前編
https://noizless.jp/blogs/know-our-building-materials/20250306

後編
https://noizless.jp/blogs/know-our-building-materials/20250313

2025.03.08

雑誌「LEE」に『稲城の家』を取り上げていただきました。
建築に流れるおおらかな空気感、そしてクライアントのセンスが伝わってくる様な写真が印象的です。
書店でお見かけの際は、ぜひご覧ください。

2025.03.02

上目黒の家、お引き渡しでした。
第一線で活躍されているアートディレクターであるクライアントの美意識、そして家づくりへの熱量は並々ならぬものがあり、こちらが学ぶことの多いプロジェクトでした。
建築、家具、デザイン、ライフスタイル、、様々な話をしながらの打ち合わせは毎回10時間に及ぶことも珍しくなく、今回の建築がどうあるべきか、監理中も何度も繰り返し議論したことが懐かしいです。
設計開始から竣工まで一年強と非常にタイトだったこともあり、設計・監理中は恥ずかしながら事務所への長期泊まり込みが続き、独立以降、最もタフなプロジェクト、同時にフルスイングを求められることへのやりがいも強く感じた仕事でした。

いつものことながら、お引き渡しはとても寂しい。
これから新たな生活が始まり、クライアントの家族やこの家を訪れる友人など、この住宅を取り巻く人々の生活を人知れず支えてくれることを願います。

最後に、施工会社の水雅の皆さんには大変な内容にも関わらず本当に素晴らしい仕事をしていただきました。
そして、ここには書ききれない本当に多くの方々にご協力をいただきました。深く感謝申し上げます。

2025.02.12

上目黒で設計監理を進めてきた新築住宅がまもなく竣工します。

隣接する緑道に対する眺望とプライバシーの両立、変形敷地、高低差のある敷地への応答や浸水対策など、 様々な条件に向き合った結果、この場所ならではの住宅になりました。

見学をご希望の方がいらっしゃいましたら 二月十五日、十六日はご案内可能ですので、お気軽にご連絡ください。

※見学枠が限られており、恐れ入りますが同業の方は面識のある方に限定させていただきます
※混雑を避けるため、時間帯は適宜調整をさせてください

2024.11.29

「シンプルに暮らす小さな家」(X-knowledge)という書籍に『稲城の家』を取り上げていただきました。

設計者としては少々恥ずかしい話かもしれませんが、、
実は小さな家を設計したという自覚があまりなく、掲載のオファーをいただいた時も意外な気持ちだったのですが、蓋を開けてみたら掲載された12の住まいの中で一番床面積が小さな家でした。
クライアントも似た様な感覚の様で、それは建築と家具のスケール感や家族の距離感がちょうど良かったりと、クライアントが過不足ない暮らしをされているからだろうと感じました。
小さいということはどういうことなのか、そして小さなことの魅力や価値についても、改めて見つめ直す良い機会になりました。

12の住宅の工夫や、それぞれの住まい手のシンプルな暮らしぶりが紹介されています。
是非ご覧ください。

2024.10.19

雑誌「住宅建築」に設計した「国分寺の家」を取り上げていただきました。
『造作と家具』特集で、詳細図と併せて詳しくご紹介いただいています。

最近、築七十年ほどの一軒家の改修設計を進めているのですが、当時は既製品が流通していなかったせいか、市井の人の普通の住宅であっても、建具や階段などあらゆる造作が人の手で作られており、わずか数十年の建築を取り巻く社会や産業の変化のスピードには改めて考えさせられるものがあります。
昨今の建設費の高騰、職人不足、そして自分も含め設計者も施主も若い世代ほど時間をかけて丁寧に作られた空間の良さを日常的に体験する機会が少なくなる中、こうした仕事に取り組むことがますます難しくなっている様な感覚になることもありますが、結局は目の前の仕事に粘り強く向き合い一つ一つ積み重ねていくことが大事なのかなと思います。

書店などでお見かけの際はぜひご覧ください。

2024.07.17

雑誌I’m homeに設計した「稲城の家」を取り上げていただきました。
家具特集ということで建築と家具、双方の視点からご紹介いただいています。

尊敬する大先輩の建築家や、同世代の友人建築家、大学同期の会社など近しい方々の仕事と同じ号というのも個人的に嬉しい出来事でした。

書店などでお見かけの際はぜひお手に取ってみてください。

2024.06.06

ソーシャルグッド専門のPRエージェンシー「ひとしずく株式会社」の小田原オフィスリノベーションプロジェクトの竣工写真が出来上がりました。
オフィスと言っても執務中心の空間ではなく、国内のサステナブルな事例の海外への発信や、フードロスへの取り組みや食に関する催し、対話を通した組織づくりの場、など様々な用途を想定した多機能な場所です。

クライアントの思想のベースの一つであるサステナブルという観点から「あるものを活かす」「手数を最小限に」ということをテーマに取り組みました。
寿司屋だった既存建物のカウンターや座敷、33mもの建物の奥行き、などの魅力がより感じられる様に、そして家具・照明・建材・掛け軸のアップサイクルやサイングラフィックの活用など、少ない手数でどこまで効果を得られるかという試みになりました。

プロジェクトマネージメントは渡辺穣次さん、サインなどのグラフィックデザインは矢嶋大祐さん(https://yajimadaisuke.com/)の仕事です。

2024.05.24

今日は設計を進めてきた目黒の住宅の地鎮祭でした。

前面にはかつての小川の名残が感じられる緑道があり、道路より低い敷地レベル、変形敷地、という特徴的な条件に向き合いながら取り組んできました。
短期間で設計を進めてきたため、色々と宿題を背負ったままの現場突入となり緊張感もありますが、まだまだ伸び代があると前向きに捉えて、むしろ更に宿題を見つける姿勢で現場監理に臨みたいと思います。

2024.02.02

雑誌「BRUTUS」の睡眠空間学特集で、以前設計した稲城の家のクライアント・牛谷朋也さんの住まいぶりが紹介されています。

北欧ヴィンテージ家具店「BRICKS」( https://www.bricksweb.jp/ )のオーナーでもあるクライアントの家具や照明の使い方、暮らしぶりからは私自身、竣工後も学ぶことが多いです。

書店やコンビニなどでお見かけの際はぜひお手に取ってみてください。

2023.11.22

昨年竣工の「稲城の家」「春日の家」、今年竣工の「国分寺の家」の入居後の竣工写真が出来上がりました。

「稲城の家」は北欧ヴィンテージ家具、「春日の家」は特注でデザイン・製作したテーブルやソファ、「国分寺の家」は欧州と日本のミッドセンチュリー期のヴィンテージ家具が入り、それぞれの住まい手の個性が感じられる三者三様の住宅となりました。
設計ではそれぞれの住宅で目指すべき空気感に合わせて、異なる素材・プロポーション・ディテールを模索しました。

是非、ご覧いただけると嬉しいです。

2023.10.02

国分寺の家の竣工写真が出来上がりました。
撮影は西川公朗さんです。

この住宅に流れる静かな空気感が写真からも伝わってくるようで嬉しいです。

2023.09.23

オペラシティにて開催中の「野又穫 Continuum 想像の語彙」へ。
時が止まったような情景に惹かれて、大学時代の卒業設計では野又さんの作品集を眺めながら取り組んでいたことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。

社会状況に呼応する様なモチーフの変化と、静けさとノスタルジーを感じさせる共通の世界観という、変わるものと変わらないものとが明確に浮かび上がる見応えのある展示でした。

2023.09.09

vacant にて開催中の牧口英樹さんの個展「場所| 現れ/ A place | Appearance」へ。
「存在」とは何なのか、どの様に認識出来るものなのか、様々なことを考えさせられる素晴らしい展示でした。
ずっと実物を拝見したいと思っていたので、数年越しに念願が叶った嬉しい一日になりました。

2023.07.13

私の師匠、建築家・小川広次さんの遺作「矢来町のアトリエ」が、没後約13年、竣工から約12年の時を経て、宮崎進記念美術館「M.G.P」として神楽坂にオープンしました。
谷口建築設計研究所でMoMAや猪熊弦一郎美術館など数々の美術館を担当してきた小川さんの経験が存分に活かされた素晴らしい美術館です。
画家・宮崎進さんの展示が七月十五日(土)まで行われています。

展示室に入ると、修行時代の日々が思い出されると共に、小川さんの建築に対する真摯な姿勢がひしひしと感じられ、叱咤激励されている様な気持ちになりました。宮崎さんの作品が入り、この素晴らしい空間にようやく火が灯った様な気がします。

2023.07.06

分寺でまもなく新築住宅が竣工します。

細長い地型に分割された敷地で、街との様々な距離が感じられる住宅になりました。
クライアント所有の、欧州と日本のミッドセンチュリーモダンのヴィンテージ家具を手がかりに、素材やディテールをまとめました。

2023.02.20

国分寺の家、無事に棟上げが終わりました。
設計で意図していたスケール感の劇的な変化が感じられ一安心。
今後の工事の進捗が楽しみです。

2023.02.17

この10年ほどの間に割れてしまったり欠けてしまった器をまとめて金継ぎしてみました。
改めて、金継ぎのベースにある不完全さを受け入れて愛するという考え方は素晴らしいと思いました。
今後、器が欠けたり割れたりしても、大らかな心持ちで過ごせそうです。

2023.02.08

日動コンテンポラリーアートにて開催中の「ピンリン・ホワン × 坂本和也 二人展Natural Compositions」へ。
ピンリン・ホワンさんの作品は、以前の雪景色や乾いた空気感を感じさせる作品から、近年の湿度感と生命力が感じられる作品へと変化している様に感じました。
現在日本で制作滞在中とのことで、今後どの様な作品が出来上がるのか今から楽しみです。

2023.01.31

代官山で用事があり、帰りにLurf MUSEUMへ。
一階のカフェはコーア・クリントのヴィンテージチェアやポール・ヘニングセンのヴィンテージ照明など貴重な超一級品が並び、しかもそれらの椅子に普通に座ってコーヒーを飲めるという、ちょっと信じられない場所でした。
モーエンス・コッホのブックシェルフの贅沢な使い方も圧巻で、制作家具と組み合わせてデザインされたキッチンカウンターも印象的でした。
飲食店の家具は、消耗することを前提に選ばれることが一般的な中、超一級の本物に触れられる貴重な場所で、元気をもらいました。

2023.01.27

Yutaka Kikutake Galleryにて開催中の三瓶玲奈さんの個展「光をつかむ」へ。
ありふれた光景の中にある美しさが感じられる作品を前に、普遍的なものとは、と考えさせられる展示でした。

2023.01.08

雑誌「カーサ・ブルータス」二月号に昨年竣工した「稲城の家」を掲載いただきました。
地味な作風ゆえ、突然掲載オファーを頂いた時は驚きましたが、こうして仕事を見出していただいたことは大変励みになりました。

尚、この住宅のクライアントは北欧ヴィンテージ家具店の店主で、クライアントが選ぶ家具の特徴が設計を進める上での大きなヒントとなりました。
お店はもちろん、クライアントが綴られている家具と共にある暮らしぶりもとても素敵なので、併せてご覧いただけると嬉しいです。

2022.12.11

今日は国分寺市で設計を進めてきた住宅の地鎮祭でした。

コンパクトながら、街との様々な距離感が感じられる住宅を目指しています。
あらゆる最終決断を下さなければいけない緊張感がありつつも、建築が実際に建ち上がっていく喜びもある約半年間、とにかく良い建築を目指して粘り強く取り組もうと思います。

2022.10.21

梶ヶ谷のマンションリノベーションの写真ができあがりました。撮影は西川公朗さん。

アートとデザインが好きなクライアントが様々なものを飾れる様に、余計なものを削ぎ落とし余白のあるギャラリー的な空間を意識して設計しました。

お引き渡し後一年以上経っての撮影でしたが、クライアントらしい生活が営まれているのを拝見する時ほど、嬉しい瞬間はありません。