2023.11.22

昨年竣工の「稲城の家」「春日の家」、今年竣工の「国分寺の家」の入居後の竣工写真が出来上がりました。

「稲城の家」は北欧ヴィンテージ家具、「春日の家」は特注でデザイン・製作したテーブルやソファ、「国分寺の家」は欧州と日本のミッドセンチュリー期のヴィンテージ家具が入り、それぞれの住まい手の個性が感じられる三者三様の住宅となりました。
設計ではそれぞれの住宅で目指すべき空気感に合わせて、異なる素材・プロポーション・ディテールを模索しました。

是非、ご覧いただけると嬉しいです。

2023.10.02

国分寺の家の竣工写真が出来上がりました。
撮影は西川公朗さんです。

この住宅に流れる静かな空気感が写真からも伝わってくるようで嬉しいです。

2023.09.23

オペラシティにて開催中の「野又穫 Continuum 想像の語彙」へ。
時が止まったような情景に惹かれて、大学時代の卒業設計では野又さんの作品集を眺めながら取り組んでいたことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。

社会状況に呼応する様なモチーフの変化と、静けさとノスタルジーを感じさせる共通の世界観という、変わるものと変わらないものとが明確に浮かび上がる見応えのある展示でした。

2023.09.09

vacant にて開催中の牧口英樹さんの個展「場所| 現れ/ A place | Appearance」へ。
「存在」とは何なのか、どの様に認識出来るものなのか、様々なことを考えさせられる素晴らしい展示でした。
ずっと実物を拝見したいと思っていたので、数年越しに念願が叶った嬉しい一日になりました。

2023.07.13

私の師匠、建築家・小川広次さんの遺作「矢来町のアトリエ」が、没後約13年、竣工から約12年の時を経て、宮崎進記念美術館「M.G.P」として神楽坂にオープンしました。
谷口建築設計研究所でMoMAや猪熊弦一郎美術館など数々の美術館を担当してきた小川さんの経験が存分に活かされた素晴らしい美術館です。
画家・宮崎進さんの展示が七月十五日(土)まで行われています。

展示室に入ると、修行時代の日々が思い出されると共に、小川さんの建築に対する真摯な姿勢がひしひしと感じられ、叱咤激励されている様な気持ちになりました。宮崎さんの作品が入り、この素晴らしい空間にようやく火が灯った様な気がします。

2023.07.06

分寺でまもなく新築住宅が竣工します。

細長い地型に分割された敷地で、街との様々な距離が感じられる住宅になりました。
クライアント所有の、欧州と日本のミッドセンチュリーモダンのヴィンテージ家具を手がかりに、素材やディテールをまとめました。

2023.02.20

国分寺の家、無事に棟上げが終わりました。
設計で意図していたスケール感の劇的な変化が感じられ一安心。
今後の工事の進捗が楽しみです。

2023.02.17

この10年ほどの間に割れてしまったり欠けてしまった器をまとめて金継ぎしてみました。
改めて、金継ぎのベースにある不完全さを受け入れて愛するという考え方は素晴らしいと思いました。
今後、器が欠けたり割れたりしても、大らかな心持ちで過ごせそうです。

2023.02.08

日動コンテンポラリーアートにて開催中の「ピンリン・ホワン × 坂本和也 二人展Natural Compositions」へ。
ピンリン・ホワンさんの作品は、以前の雪景色や乾いた空気感を感じさせる作品から、近年の湿度感と生命力が感じられる作品へと変化している様に感じました。
現在日本で制作滞在中とのことで、今後どの様な作品が出来上がるのか今から楽しみです。

2023.01.31

代官山で用事があり、帰りにLurf MUSEUMへ。
一階のカフェはコーア・クリントのヴィンテージチェアやポール・ヘニングセンのヴィンテージ照明など貴重な超一級品が並び、しかもそれらの椅子に普通に座ってコーヒーを飲めるという、ちょっと信じられない場所でした。
モーエンス・コッホのブックシェルフの贅沢な使い方も圧巻で、制作家具と組み合わせてデザインされたキッチンカウンターも印象的でした。
飲食店の家具は、消耗することを前提に選ばれることが一般的な中、超一級の本物に触れられる貴重な場所で、元気をもらいました。

2023.01.27

Yutaka Kikutake Galleryにて開催中の三瓶玲奈さんの個展「光をつかむ」へ。
ありふれた光景の中にある美しさが感じられる作品を前に、普遍的なものとは、と考えさせられる展示でした。

2023.01.08

雑誌「カーサ・ブルータス」二月号に昨年竣工した「稲城の家」を掲載いただきました。
地味な作風ゆえ、突然掲載オファーを頂いた時は驚きましたが、こうして仕事を見出していただいたことは大変励みになりました。

尚、この住宅のクライアントは北欧ヴィンテージ家具店の店主で、クライアントが選ぶ家具の特徴が設計を進める上での大きなヒントとなりました。
お店はもちろん、クライアントが綴られている家具と共にある暮らしぶりもとても素敵なので、併せてご覧いただけると嬉しいです。