私の師匠、建築家・小川広次さんの遺作「矢来町のアトリエ」が、没後約13年、竣工から約12年の時を経て、宮崎進記念美術館「M.G.P」として神楽坂にオープンしました。
谷口建築設計研究所でMoMAや猪熊弦一郎美術館など数々の美術館を担当してきた小川さんの経験が存分に活かされた素晴らしい美術館です。
画家・宮崎進さんの展示が七月十五日(土)まで行われています。

展示室に入ると、修行時代の日々が思い出されると共に、小川さんの建築に対する真摯な姿勢がひしひしと感じられ、叱咤激励されている様な気持ちになりました。宮崎さんの作品が入り、この素晴らしい空間にようやく火が灯った様な気がします。